書評 『チーズはどこに消えた?』 変化をしないことこそ最大のリスクだと教えてくれる!
どうも、そると(@nohomoto1)です。
今回は書評で、紹介する本は『チーズはどこに消えた?』(スペンサージョンソン著)という本です。
1998年に出版された本で、全世界で2400万部を超えるベストセラーになっているそう。
かなり有名な本なので知っている方も多いかもしれませんが、20年以上経った現在でも有用な教えを説いてくれる一冊なので記事に書いてみようと思います。
本当にサクッと読める一冊ですが、内容は濃い!
あらすじ
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 153回
- この商品を含むブログ (235件) を見る
この本は物語形式で進みます。登場人物は、
ネズミの「スニッフ」と「スカリー」
小人の「ヘム」と「ホー」
この2人と2匹が食料となるチーズを手に入れる為に迷路で探し回るというお話。
チーズを得るというのは食料を得ることであると同時に、
「チーズを得る=幸せになる」ということにも繋がって来ます。
ここでいう「チーズ」は「幸せになるために必要なもの」と考えて下さい。
人によってチーズは社会的成功だったり、結婚だったり、様々なものに分かれるのではないでしょうか。
さてこのチーズを求めて迷宮をさまよう2匹と2人ですが、
ネズミの方は動物的本能でウダウダ考えることなく、チーズを見つける事に向けて全力で動きます。そして結果的により大きな新しいチーズを見つけることになりました。
しかし小人(人間)の方は、古いチーズに固執して中々新しいチーズに向けて足を踏み出すことができません。
新しいチーズが果たして見つかるのか・・?そんな恐怖も2人を押しとどめる原因になっていました。
ようやく小人の1人「ホー」が足を踏み出します。
彼は最初こそ未知の世界に踏み出す恐怖に駆られていましたが、次第にそれが快感になっている自分に気づきます。
ホーは休む事なく歩き続け、最後には最初のチーズよりも大きなチーズを見つけることができました。
めでたしめでたし・・・
というお話です。
めっちゃ短い物語ですが、非常に重要な教えが多く含まれています。
人によって様々なことを感じるであろうこのシンプルな物語から、自分が考えたことを書いてみようと思います。
変化をしないことこそが最大のリスク 積極的に変化をし続けよう
「チーズはどこに消えた?」スペンサー・ジョンソン著
— そると (@nohomoto1) 2018年11月5日
めちゃくちゃ短くてあっという間に読める本。
しかしその教えの含蓄は深い。
「変化を恐れることなく、変化し続けよ」変化をしないことこそ最大のリスク」
そんなメッセージを受け取った
人間は「安定」というものをよく好んでしまいます。
だから世間では公務員や大企業が人気なのです。
しかし本当の意味での『安定』などこの世には存在せず、全ての幸せは『チーズ』と同じで絶えず変化し続けます。
チーズがやがて古くなって食べられなくなるように。
ネズミ(動物)は敏感にその古くなった匂いを感じ取り、次のチーズに向けて動き出しますが
人間はその古くなった匂いに気づかず、いつまでもその場所に居続けようとします。
この場所にずっといれば安心だ…いつまでもここにいよう。
そしてある時チーズが無くなっていることに気づいて狼狽えるのです
俺のチーズはどこにいった??
いや待て・・もう少し待てばまた出現するかもしれない・・いまは動かずに待とう
人間はそんな時、古いチーズに固執して動き出すことをしません。
古いチーズにしがみついて変化することを放棄してしまうのです。
人間は「安定」という幻想にしがみ付こうとして、かえって「不安定」になってしまう生き物なのかもしれません。
変化をすることはリスクと人間は感じてしまいますが、実は変化をしないことこそリスクなのです。
安定で仕事は選べない。なぜなら安定は、この世に存在しないから
本当の意味での「安定」とは「変化し続けること」なのではないでしょうか。
世界の状況は常に刻一刻と変わり続けます。
ITが発達した今の社会では、この本が出版された90年代よりも猛スピードでその変化が行われていくことでしょう。
そんな不安定な社会で生き残るには、常に変化しつづけること。新しいことをやること。
その活動がやがて、今持っているチーズが古くなった時の保険になるのではないでしょうか。
そんなことをこの物語を読んで考えました。
まとめ
「変化を恐れず、積極的に変化していこう!」という力強いメッセージを感じました!
本当に短い物語ですが、シンプルが故に読み返すたびに発見がありそうですね。
読んだ一人一人で違った感想を抱くかもしれません。
不安定な世界に足を踏み入れるのは勇気が要ります。
例えば職に就かずにニートになることも、人によっては恐怖でしょう。その逆もまた然り。
ですがえいや!と今いる環境を飛び出してしまえば、また違った世界が広がるはずです。
環境を変えたらもう動くしかないわけですから。
勇気を出して飛び出し、動き続ける!!
それが最強のリスクヘッジになるのかもしれません。
その先にもっと大きなチーズを手にできると信じて…お互い動いていきましょう!
今回はこれで終わります!