ニートですが何か?

ニートから始める生存戦略

ニート出身者が考える、社会を生き抜いていくサバイブ術

敢えて言おう、「NHKにようこそ」は最高の文学アニメであると!!!

諸君、突然だが、

 

私はアニメが大好きだ!!!!!!!!

 

そう私はまぎれもない生粋のアニメヲタクである。

どれくらいヲタクかというと、

幼稚園くらいの時に

アンパンマンの中の某キャラ(名前は忘れた)に本気で恋をしていた

くらいの腐れヲタクだ。

 

うわっ気持ち悪っ・・・

 

 

・・・・・

そんな私だが、アニメに対する愛情は本物なので、

このブログでいくつかお勧めのアニメを紹介していきたいと考えている。

 

その記念のすべき一作品目は2006年の作品

『NHKにようこそ』

を紹介してみたいと思う。

 

(アニメに興味のない人に向けても書いているので読んで頂ければ嬉しいです。

特にニートは必見のアニメですよ)

 

深夜アニメの名作であり、現代的な問題も取り上げている文学的作品!それが『NHKにようこそ』だ!!!!!

 

 

原作は小説家・滝本竜彦による小説であり、本作品はそれをアニメ化したもの。

まずはこの作品のあらすじをwikipediaより抜粋。

大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなっていた。佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であると妄想する。その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)

そんな折、中原岬と名乗る謎の美少女が佐藤の前に現れる。佐藤をひきこもりから脱却させるべく、岬は「プロジェクト」の遂行を宣言。その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。

 

という物語だ。

なんと引きこもりが主役なのである。まずこの設定が目を引く。

そして物語のヒロインに当たる中原岬は見ての通り美少女キャラだ。

このあらすじだけを見ると、

あぁ・・引きこもりの元に天使のような女の子が現れて抗生していくっていう、引きこもりを題材に社会派の皮をかぶった、その実は非現実的なファンタジー的クソアニメ作品かよ・・・

なんて感想を斜に構えたイキりオタクは考えそうだが

(俺だけか・・?笑)

だが、

その期待はいい意味で裏切られまくる

のがこの作品だ。

 

まずはじめに 2006年のアニメ事情 深夜アニメについて

2006年 深夜アニメの転機 

この作品は2006年の作品であるが、

2006年というのは実はアニメ界におけるIT革命が起こったほどの年であり、

具体的には深夜アニメ革命といっていい。

それだけこの年には数多くの深夜アニメの名作が誕生し、そしてその後の基準となっていった。

その革命的作品が 

 

涼宮ハルヒの憂鬱

 

まぎれもない深夜アニメの名作であり、数多くのヲタクを生んだ作品である。

 このアニメが凄かったのは、とにかく当時としては革命的な試みを沢山し、それが以降の基準になっていったという点。

まさに深夜アニメのマイルストーン的作品なのだ。

このアニメがどう凄いかはここではちょっと語りつくせないので、また後に記事にしようと思っている。

(ヲタク特有の早口)

 

他にもコードギアス』『ひぐらしのなく頃に』『ゼロの使い魔』『ARIA』『攻殻機動隊』・・etc

・・とまさに深夜アニメの最強打線が並ぶ。

 アニメ好きの多くが、この2006年が深夜アニメのピークだというのも頷けるだろう。

 

そして、それらの作品が表の最強作品であるならば、

『NHKにようこそ』は裏の最強作品であると主張したい。

 

そもそも深夜アニメってさ・・

これはやや余談になるが、

今でこそアニメヲタクはある程度の市民権を得ており、

もはやキラキラリア充イケメンでさえ、アニメの一つくらい見ないと流行に乗れないという理由から流行りのアニメをチェックしている。

今やヲタクが一種のステータスになっているのだ。

 

しかし、昔はそうではなかった。

アニメヲタク=きもいやつ というレッテルは社会全体に横行していたし、

この2006年はまだそういう年であった。

一般人が指すアニメとは「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」のような、

ゴールデンタイムで家族と見れるような作品であり、

深夜アニメはニッチであり、まさにヲタクを凝縮したマニアックな市場だったのだ。

 

いつからかそういう深夜アニメが大衆化したが、前述した『涼宮ハルヒの憂鬱』が一石を投じ、そして決定的なパラダイムシフトになったのが

けいおん

 

 つまりは京アニ最強!ってことですね。

この作品以降、アニメヲタクは一気に大衆化し、仲間同士でアニメの話題で盛り上がるのはよく見る光景になった。

この作品が出たのは私が高校三年生の時だったが、

一年の時にアニメヲタクの俺をさんざんキモヲタ呼ばわりしてたヤンキーが、この年に入ってから気が付いたら俺よりアニメに詳しくなってやがったという事態が発生した。

 

おい、一年の時カラオケでアニソン歌った俺をお前が笑っていたのを俺は絶対忘れないからな

 

閑話休題・・

 

えー話が飛びましたが、

そうしたアニメヲタク=きもい奴という背景が当時はあったということを踏まえて見てもらった方が、『NHKにようこそ』は楽しめるのではないかと思いまして書きました。

ここから本題に入ります。

 

『NHKにようこそ』が名作な理由 ①扱ってるテーマがガチ 

主人公がリアルニート

「nhkにようこそ 佐藤」の画像検索結果

 

前述したとおり、このアニメの主人公「佐藤竜彦」は引きこもりだ。

しかも大学中退・引きこもり歴4年というガチっぷり。

この作品は引きこもりニートという社会問題を10年も前から真っ向から扱った作品なのだ。

 

実は最近は主人公が引きこもりニートの作品はとても多い。

いわゆる「なろう系」といわれる小説の作品はニートが主人公なことが多いらしい。

しかし、彼らはなんだかんだ特殊な能力に目覚めて世界を救ったり、ニートのくせにやたらとコミュケーション能力が高かったりと

ハッキリ言って読者に感情移入させやすくするために「ニート」という記号を与えられただけの「なんちゃってニートキャラ」に過ぎないことがほとんどだ。

なぜって?

主人公が特殊な能力に目覚めなければ物語は面白くならないからだ

 

しかし、この主人公の佐藤君は違う。

限りなく一般人。無気力・怠惰・根性なし・逃げ癖・・

まさにリアル引きこもりのそれだ

しかも、彼は決して特殊な能力に目覚めることはないし、世界も救わない。

 

アニメには珍しく、とんでもなくリアルな作品なのだ。

この作者・滝本竜彦氏は大学中退で引きこもっている時に小説を書き始めたという経歴の持ち主。

そういう、リアル引きニートを経験した作者だからこそ出せる重みがそこにはある。

 

物語はその佐藤君が色んな人々と交流し、経験していく・・というものだが

そこで扱われている問題は、自殺・ネトゲ・マルチ商売・・といった、

まさに当時の社会問題を扱っている

なんというか非常に文学的な側面を感じるものになっている。

 

それでいて とにかくふつーに面白い!!!

かなり重いテーマを扱っているのは分かって頂けたと思うが、

この作品はそんな難しいことを考えるまでもなく

普通にエンタメ作品として面白い!!!というのが特筆すべき点だ。

あくまでタッチは軽く、そしていい具合にアニメ的なキャラが融合し、

なにも考えずとも楽しめる作品になっている。

小難しいテーマに胡坐をかいて、「どや?この作品すごいやろ?」と言うような怠慢は無い。

文学的側面とエンタメ的側面が極上のバランスで融合したのがこの作品だ。

だから比較的どんな人にもお勧めできる内容になっている。

 

②ヒロイン『中原岬』がとにかく可愛すぎる

この作品のヒロイン『中原岬』 

作品の魅力の50%はこの子が担っているのではないか

と思えるほど、このキャラクターは可愛い。

 

「nhkにようこそ」の画像検索結果

 

 ↑岬ちゃん

あああああああああああああ可愛いいいいいい

 

おっと取り乱してしまったようだ・・

 

このキャラクターは見ての通りの美少女キャラであるが、

昨今の大量生産されたハンコ萌えキャラとは一線を引いている。

引きこもりの佐藤君の元に突然現れ、彼に対して何の目的もなく好意を向け、引きこもり脱出まで支援してくれる・・

まさに一見オタクの理想のようなキャラに思えるが・・

 

中盤以降、岬ちゃんの本当の目的が明らかになる。

この先は各々の目で確かめて欲しいが、

とにかく人間臭い魅力のあるキャラである。

それだけにただの萌えキャラとは違って、とても愛らしく感じてしまうのだ。

 

俺は見るたびに岬ちゃんが好きすぎておかしくなってしまう

 

③音楽がいい!!!

私は学生時代バンドをやってギターを担当していたので、まぁまぁ音楽の素養があるが、

この作品は主題歌・挿入歌・劇半 これらも素晴らしい。


NHK ni youkoso! - OP [Creditless] (NHKにようこそ!)

 

これがOP 

どうです?めっちゃオシャレじゃないですか?

このRound Tableというのは作曲家・北川勝利によるプロジェクトで、

オシャレな音楽・渋谷系のような音楽を追及している。

 

EDは筋肉少女帯大槻ケンヂによるものだ。こちらも素晴らしい。

 

劇半も非常に物語にマッチしており、印象的に各シーンを盛り上げている。

 


NHKにようこそ ED 2 - もどかしい世界の上で

 

私の一押しは二番目のEDのこの曲。

中原岬の声優・牧野結衣が歌う「もどかしい世界の上で」

歌詞が本当に素晴らしい。

牧野さんの歌声は本当に素敵だなぁ・・

 

ちっぽけな世界なのに

何故だろう この両手には大きすぎる

果てしない世界なのに

何故だろう この両手には小さすぎる

 

泣ける・・

 

というわけで、耳からも楽しめること請け合いだ。

 

唯一の欠点

作画が安定しないという点が非常にもったいない。

しかし、数話を除けばさほど気になるほどでもないですね。

 

というわけで、是非見てください!特にニートは必見

 

えー本当はこんなに書くつもりはなかったですが、書いてるうちに長くなっちゃいました。

俺が本当に好きなのは伝わったかなと思います笑

もう三周以上はしてるなこの作品・・

 

とにかく深夜アニメの大名作ですね。

アニメファンはぜひ見てほしい!

特にニートは必見だ。

最後まで見れば、不思議と心が安らいで明日からの元気がもらえること請け合いだ。

 

animentary.blog.fc2.com

 

上記のサイトを見たのが視聴のきっかけだ。

俺がほとんど同じことを言っているのは気にしないでくれ

誰しもそういう感想にたどりつく・・ということで・・

 

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

 

 ↑小説版もお勧めです!

(個人的にはアニメ版がバランスがいいと考えている。)

 

www.youtube.com

 

上のリンクから全話見ることができます 

 

 

長くなりましたが終わります!!