ニートですが何か?

ニートから始める生存戦略

ニート出身者が考える、社会を生き抜いていくサバイブ術

親父と喧嘩したクソニートの話

さっき親父と口論になった

その時の話。

私は現在、実家に寄生するクソニート状態だ。

両親にご飯を食べさせてもらっている。

両親は教師だ。

日々疲れて帰ってくる。

そんな時に家でじっとしている息子を見たらどう思うだろう。

そら怒られても無理はない。

そういうことで、母親はともかく、父親とはよく口論になることも多かった。

そしてついさっき、また第n次大戦が起こったのだ。

 

   「なんで家にいるんだ!さっさと働け!!!」

 

   「だからそうしようと一歩ずつ進んでいるんじゃないか!!」

 

いつもこんな具合だ。

親父の言っていることは真実だし、それに対して反論することはできない。

しかし、俺は敢えて反論する。

 

何故ニートの君が反論する?ええ?

それは一冊の本が契機だった。

カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ (新潮文庫)

カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ (新潮文庫)

 

 

 中島義道さんの著書。人生を変えるほどの衝撃の一冊だった。

私は典型的なアダルトチルドレンだった。

親の言う道徳観念を刷り込まれ、意味不明な生き辛さを持っていた。

この本に書かれていた「弱い君」はまさに自分の事だと思った。

そんな人に向けて中島さんが劇薬を飛ばす。

 

「親に反抗しろ」

 

私はそもそも典型的な優等生タイプではなかったが、それでも根はくそ真面目という、

いわゆる「真面目系クズ」だった。

根は真面目なために親に反抗することは多少抵抗はあったが、やってみると案外すっきりした。

以来、この本に書かれているミッションを一つずつ律儀にこなしていった。

すると不思議なことに、以前のような生き辛さみたいなものはだんだんと減っていった。

親の言うことをクソ真面目に聞いて動いているだけでは獲得できなかった思考も獲得できた。

だから、俺は親に文句を言われても簡単に折れる訳にはいかないのだ。

 

 

ニートと親との関係 アダルトチルドレンとは?

 

ニートになる原因を考えた時に、私は親の原因は大きいと考えている。

ニートになる原因は様々だと思うが、結局は「社会に適応できない、できる自信が無い」というということに尽きるだろう。

家庭は自分が物心つく前から、自分の生活の基盤となり、また道徳観念や価値観を植えつけられる場所だ。

 そこで植えつけられた色々なものが無意識に自分の生活の「憲法・法律」になり、選択の基準になっていくのだ。

しかし、その憲法がシャバで通用しないとどうなるか。

あれ?俺は真面目に自分の法律を巡視してるのに、周りと合わないぞ・・と

社会不適応を起こすことになる。

そうした親の価値観に縛られ、無意識に自分を苦しめてしまう人々はアダルトチルドレン(以下AD)と呼ばれる。

発達障害が能力面での社会不適応の原因なら、ADは精神的な要因だろう。

 

ニートの多くは無意識に「自分なんて・・」と卑下をしてしまいがちなのだ。

それは親から刷り込まれた価値観に照らし合わせて自分を苦しめているのだ。

 そうした時に必要なのは意識的に親に反抗すること。

どんなにみじめだろうが、精神的に自立するためにはこのステップが必要だ。

 子供の頃に反抗期をできなかった大人がADになることが多いという。

 

enpitsu-megane.hatenablog.com

 

よく読ませて頂いているえんぴつメガネさんのブログ

生き辛さに悩む人の苦しみがありありと綴られている。

 

私はモラルハザードを両親から受けていた。

だが、反抗期をやり直したことでかなり精神的に楽になってきたのだ。

おかげで今はかなり前向きに人生をとらえることができている。

だから、私にはそうするしかなかった。

 

(誤解を招くような書き方になったが、私は両親を深く尊敬している。大学まで通わせてもらったわけですし。感謝しきれないです。)

 

話は戻るが、自分のカッコ悪さにもほとほと呆れ果ててしまった件

 

親父との口論も何度目かを迎え、私はすっかり慣れてしまっていた。

よくもまぁしゃあしゃあと・・と自分の立場もわきまえず自論を堂々とぶつけることができるようになっていた。

「傍から見たらどんなにクソ野郎でも、俺が自分で自分の選択をしたからこれでいいのだ!」

という一種の開き直りの元、もはや屁理屈をこねるだけの時もあったのかもしれない。

 

そんな今回は試しににこの口論をスマホで録音してみることにした。

客観的にその会話を聴くことで、自分がどう見えるかを知れるのではないかと考えたからだ。

 

で、今この音声を聴いているのだが・・・

 

自分、死ぬほどかっこ悪・・・・・

 

という気持ちになった。

 

こんな気持ちは久々だった。

最近はなんだか人生を悟った気になっていたからだ。

現実はただのニートなのにね・・

 

もちろん、ニートでも決して悲観する必要はないと思っている

 

glenn5421.hatenadiary.jp

 

後ろ向きにいっても、良いことは何もない。

ならば、ニートのこの立場から自分のペースで一歩ずつ踏み出していけたら・・

そういう風に考えて日々を動いてきた。

結果、前よりはポジティブになっているのだから間違ってはいなかったと胸を張って言えるが・・

 

いやぁ・・この録音を聴いて見るとぞっとするね・・

 

開き直りここに極まれり

 

別に働かなくても、生きて行けたらそれでいいと本気で思っている。しかし、現実はやっぱり甘くない部分はあるのかも

 

現実のこの人生ゲームっての本当にシンプルなようでいて、複雑で、しかしやはりシンプルなものなのかもしれない。

 

生きて毎日感謝して幸せ。それはとても尊いものだ。

だが、それだけではいかない「何か」にぶちあたる時が各々やってくるのだろう。

それはある人によっては家庭かもしれないし、国かもしれないし、自分の美学とかそういうものかもしれない。

 

私は決して偉くなろうとか、また誰かに自分の人生のすべてを捧げようとか、

そういう高尚な事はあまり考えていない。

ただ、生きて呼吸をし続けること。

それだけで人は充分だと考えている。

 

でも、それだけでは心が充足しないという時、

ただ生きるのを超えた「何か」に人々は行き当たるのではないか。

 

私はカッコよく生きたいという願望はある。

自分の美学を貫いて生き抜くこと

それが一番の目標なのかもしれない。

 

スーパーニートことphaさん(厳密にはニートではないが)がこれほどの尊敬を集めるのは、親元に頼らずに自分の独自の生き方を貫いているからに他ならない。

これが実家寄生ニートならこのような反響はなかっただろう。

 

「自立」をすることだ。

そうして辛い道を選択した先に、カッコイイ自分がいるのかもしれない。

 

まとまらないけどいいのさ、答えはこれから見つけていくんだから。

俺は所詮まだ、ただの怯えた若者に過ぎない

 

ニートにお勧めの映画、最高の名作

 

就労はとりあえず目指します

 

 とはいえ、自分のペースは守った方がいいからね。

決して頑張りすぎず、かといって目標は見失わず。

毎日、自分に小さな「イチ」を足していけたら、いつか遠くまでいけるんじゃないかな。

時には「勇気」を振り絞って

この素晴らしくもくだらない理不尽な世界を、自分なりに歩いていけたらそれでいいと思う。

まとまらないな笑

いいさ、答えはこれから見つけていくんだから

その足跡を、このブログに残していけたらと思っている。

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

 

おわり